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わたしの彼は 甘くて強引
第7章 Dr.市ノ瀬

流石の匠も素直に驚く

「旨いな…!」

「でしょう?良かった…」

柚子は手を合わせて喜んだ。


「食後には、とっておきのものがありますから♪」

「とっておき…?」


少し嫌な予感もしたが、匠は気にせず食を進める。




「――…そういえば、ずっと聞きたかった事があるんですけど」

「……何だ」

「匠さんって、意外にも白衣は真面目に着こなすタイプなんですね」


病院内を歩いていると、若い医師の中にはわざと白衣を着崩したり、何かしらで色を外したりしている人も多い


だがそんな中、匠の着こなしはいたってシンプルで綺麗めだ。



今日だって、黒のVネックに、下はカーキ色のチノパンで…




「――…服装でしか自己主張できないそこら辺の小物の不良と一緒にするな」


「そっか…」


「…わざわざ服をだらしなく着るのは好みじゃない。そんなことをしなくとも俺は目立つからな」


「……」


本物のワルはやはり違うと

柚子はそう感じた。




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