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わたしの彼は 甘くて強引
第8章 油断の代償

「結婚とかはいつする予定なの?」
結婚!?
「結婚なんて、匠さんはまだそういう話は一度も…」
そこまで言って柚子は自分で気が付く。
そうだわ、
わたしはまだ結婚なんて言葉
匠さんの口から聞いたことがない……
彼は25、わたしは22
《結婚しよう》
その言葉、もうそろそろ…
聞きたかったりして――
.....パサッ
「……?」
その時、男が不意に
一冊の週刊誌をテーブル上においた。
そして彼女の目の前でパラパラとページをめくる
「仲良しの二人なんだから、もちろんこの事も知ってるよね?」
彼はその顔にやはり笑顔を浮かべていたが、
明らかに先ほどまでとは違うものだった。

