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わたしの彼は 甘くて強引
第8章 油断の代償

落ちた鞄に目もくれず、匠は空いた方の手で彼女の腰を捕らえる――

徐々に身動きのできなくなっていくその状況で、柚子は流石に焦り始めた。


「心配かけてごめんなさい…っ…」

「……」

「…もう絶対、わたしは油断しませんから…!!」

「…認めたな」

「……ッ!!」


匠は焦る柚子の顔を覗き込み


そして噛みつくようにその唇を奪った。



「…ねぇッ…待って…///………誰か来るかも…!」

「…此処は…空き部屋だ……誰も来ないから安心しろ…」

「でも…――」




その時――




ガララッ!!





「――…!!」


「……?」



不意にドアが開いた




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