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血ダマリ美青年の狂気愛
第2章 未知の快楽


いまのは、いったい……!?


「…ハァッ…ハァッ…ハァッ…!」

「……」

心臓が破れるかという衝撃に打たれて、チカチカと目を瞬かせる少女。

呼吸が上手くできない。

舌を懸命に動かして、途切れ途切れに息を吐き出すのが精一杯だった。

“ 熱い…!コレ…!コレは、なん なの……!? ”

飛びそうだった意識が少しずつ戻ってくる。

でも身体の熱はおさまらない。

それどころか腹部を中心にジュクジュクと広がっていくようで…その感覚に少女は怯えた。

「ハァッ……!ハァ…、ハァ……!」

そして、無意識にすがりついていた青年の腕に、血が滲むほど爪を立ててしまっていると気が付く。

「………ぁ!ごめんなさ…っ」

我に返り慌てて両手を離すと

ズルッ....

「…ンあ!!」

蜜壷を犯す指が引き抜かれた。



少女は浮かせていた腰を落として、ペタンと床に尻をついた。

「──…」

青年は、彼女に爪痕を付けられた前腕を眺めて首を傾げた後、ヌラついた中指に目をやった。

少女が目をそらしたくなるほどたっぷりの蜜をまとった指を…

見せつけるように、目の前にかかげる。


「悦かったのか?」

「…ッッ」


…よかった??


「…ッ…なに…言ってるの…?」


…何が?

身体は確かに反応したかもしれない。

彼に気持ちよくさせられた……かもしれない。でも、こんなこと自分は望んでいない。

こんなの酷い。

こんな厭らしいコト……耐えられない。



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