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血ダマリ美青年の狂気愛
第3章 拘束絶頂
それから施設をさまよった彼女は、結局、生きた人間のひとりにも会えないまま…ドアが開いていたひとつの部屋に飛び込んだ。
「はぁっ…はぁ、は……!」
部屋のすみで倒れるように床に座り、入口をむいて、両手で口をふさぐ。
口をおさえる手の内側で、カタカタと歯が震えて音が鳴るから、必死にこらえようとするけどダメだった。
「……っ」
あの人は…ここまで追ってくるだろうか?
部屋にはいるところを見られただろうか?
あ、いけない
パニックになっていたから、ドアの鍵をかけるのを忘れていた。
これだともし中に入ってこられたら逃げ道を失う。
“ 閉めないと…っ ”
鍵を閉めないといけない
でも
.....カツン
音が……
.....カツン
近づいている
隠れ場所が、バレてる…?
「……!」
どうしよう
足がすくんで動かない
...カツン
...カツン
......
───ギイッ·····!!
「ひ…ッ」
「馬鹿なのか?……あんた」