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血ダマリ美青年の狂気愛
第4章 囚われた身体
「んふぅ…っ」
唇を塞がれて、冷たい水を口移される。
いきなりそんなふうにされて驚いた少女の口から、半分以上が零れてしまった。
コクコクと喉を鳴らして強引に飲まされ、息苦しくて吐く息が乱れる。
そんな吐息さえ喰らおうとするように、水を飲ませた口が角度をかえて襲いかかってきた。
「…ハァッ…ま──…待っ…て…!……ぁ、ふ…ふあっ…」
ぴちゃぴちゃと水をまとった舌が口の中を撫で回したかと思うと、少女のものに絡みついて甘くこすり立ててくる。
息継ぎを求めて唇を離そうとすると、後頭部をおさえられた。
「…ふぅ…ん…んん…//」
火照って張りつめた唇を我がもの顔で割りはいってくる舌からは、彼の心境なんてまったく伝わらないけれど…執着は感じる。
そのせいか
うずいてばかりの下腹部ではなくて、胸の奥にも灼熱が灯る。
“ なんでっ……こんなことするんだろう? ”
同時に悲しくなった
「んんっ……んー//……っ、……っ……ん…ん」
「…っ…ハァ」
「んんん……ッ──はぁ、ぷはっ…!」
長い口付けから解放された彼女は、口の端から水がタラタラと溢れた惚けた顔で……半分閉じた目で、相手を見つめた。
「…ぁ……あなたは、だれ……?」
「──…」
「ど……して、わたしをっ、虐める、の……?」
自分はこの人に、なにかとんでもなく酷い事をしたのだろうか。
この人の人生を狂わせるような…とり返しのつかない何かを。