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血ダマリ美青年の狂気愛
第2章 未知の快楽
すぐに痛みが襲った。
「…あ!痛い」
ピチャ...レロ...
「…いっ…痛…//……や、やだ」
叫んだ口が閉じるより前に、今度は…傷跡を舌で舐められる。
それも痛いのは痛いのだが、少し種類の違う疼痛(とうつう)だった。ジリジリと追い立てられるような…得体のしれない痛み。
「ハァ、ハァ……!ああ……」
ツーーーと、再び涙が流れ落ちる。
同時に額にじわりと汗が滲んだ。
痛みに蓋をするように、丹念に舐めまわしてくる舌の柔らかな感触に追い詰められ……少女の息が荒くなる。
優しくしているのかと思えば、ときどき、丸くて硬いナニカが傷をえぐった。
「……っ」
驚いて首をひねると、青年は可笑しそうに舌を出して見せ付けてくる。
「……悪い、当たったな」
「……!」
彼の舌の上には、小さく丸いピアスが鈍く光っていた。
先ほど口付けされた時にも当たった硬い物の正体はコレだったのかと、見せつけられた少女は思う。
そして…彼の赤い舌に乗ってぬらぬらと光っているそれに危機感を煽られた。
“ な……なんな の、これ……? ”
心臓がうるさく動いて、苦しい。噛まれ…舐められた首筋も熱くなる。
ピチャ...!
「ああ……//」
「……」
「…ッ…!?…ふ、うあああ…っ」
すると次に狙われたのは、羞恥で赤く染まっていた少女の可愛らしい耳だった。
ゾワゾワとした感覚が背中を駆け上がる。
ヌルりとした感触
クポクポと、空気と粘液が混ざった音
そこに彼の吐息まで混ざって、脳の深いところを犯してくる。
「…………耳も、弱い?」
「ふぁっ…ああっ…ああっ……あああ」
「ハッ……聞くまでも……ないな」
「…やっ…// やめ、だめっ……コレッ……あ、あ」
彼女は大きく開いた目を潤ませて喘いでいた。
“ これおかしいっ……!音が……!音が、すごく、響く ”
首をひねって抵抗しても、耳責めは止まらない。
背中のゾワゾワが耐えられなくなって膝が震え始めて、彼女は立っていられなくなった。
それなのに、両肩を掴まれているせいで倒れることもできなかった。
「や…やだぁ…っ…ああ……ああ……!」
少しずつ腰が下りていく少女に被さり、青年は耳を責め抜く。
さも愉しそうに口元を歪めて、舌を動かしていた。