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年下のカレ
第4章 初めてのお泊まりデート
〜プレゼント交換〜
お風呂から上がり、パジャマに着替えた私たち…
ローテーブルの上に買ってきた食料やお酒を並べて、

「メリークリスマス♪」

乾杯の音頭と共に、クリスマス会が始まりました。

チキンやサラダなどのお惣菜をあてにお酒を飲み、歌のクリスマス特番を見ながら会話がはずみます。

歳の差がこんなにもあると、話が合わないこともあるのでは?…
そんなことを、付き合いたての頃に思ったときがあります。
けど、歳の差があるからこそ話が盛り上がることだってあるのを知りました。

この時も、この歌知らないの?…と私の世代なら誰もが知る歌を、カレが知らなかったり、その逆もあったりしましたが、
だからこそ、互いに知らないことを教え合ったりすることで、話が盛り上がるんですよね。

食料も残り少なくなってきたとき、カレがローベッドの収納に入れていたクリスマス仕様のラッピングで包まれた箱を持ってきて、私にくれました。

「尚美さん、クリスマスプレゼントです。」

「ありがとうっ!開けてもいいっ?」

もらえるだろうなと思ってはいましたが、やっぱり実際にもらえると嬉しいものですよね。
カレか見守る中、包みを開けてみると…

「わぁっ♪ 嬉しい〜っ!前に話したの覚えてくれてたんだっ♪」

プレゼントは、『スマホケース』でした。
以前、今使っているスマホケースがかなり傷んできていて、そろそろ買わなきゃって話をしていたんです。

カレはそれを覚えていてくれていて、しかも私の好きな青色のケースをプレゼントしてくれました。
単純な女だと思われるかもしれませんが、こんなことでトキメいてしまう私…笑

そして私も、用意していたクリスマスプレゼントを、鞄から取り出してカレに渡しました。

同じように、私が見守る中包みを開けるカレ…

「ありがとうございます!1つしか持ってなかったんですよね!」

カレのために用意したクリスマスプレゼントは『ネクタイ』。
どんなときにも使えそうなシンプルな紺色のもの…

学生だと、まだ使う機会なんてほとんどないと思いますが、いろいろと悩んだあげく、これにしました。

女性が、好きな男性に『ネクタイ』をプレゼントする意味…
今の若い子は知ってるのかな?

喜んでくれるカレを見ながら、その意味を直接は伝えずに、心の中で思うだけにしました。

(あなたに『首ったけ』…)
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