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君とメメント・モリ
第7章 なぜ凛は死のうとしたのか
これが本当の友情なのか、と今更ながら疑問がよぎったが、小さいころからの大切な親友との関係を揺さぶる気にはなれなかった。
夕方、退勤してエレベーターホールに向かい、手前の角でふと立ち止まった。夏美と拓斗がふたり、エレベーターを待っていた。
鉢合わせしそうになった凛は、思わず壁に身を隠した。この事態に及んで三人で顔を合わせ、何をどう話したらよいのか凛にはわからなかった。
エレベーターが到着するまでの間の二人の話し声は、姿を隠した凛の耳まで届いた。
夕方、退勤してエレベーターホールに向かい、手前の角でふと立ち止まった。夏美と拓斗がふたり、エレベーターを待っていた。
鉢合わせしそうになった凛は、思わず壁に身を隠した。この事態に及んで三人で顔を合わせ、何をどう話したらよいのか凛にはわからなかった。
エレベーターが到着するまでの間の二人の話し声は、姿を隠した凛の耳まで届いた。