この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第2章 直哉様のお屋敷

この…着物……、
こんな風に普段着みたいに
無造作に…置かれているけど…。

かなり…高級な…振袖で…。
数百万…円とか…そんな値段の品物だ。

『あの…すいません…
この…着物を…私が着てしまって
大丈夫…なんでしょうか??』

脱衣場の外にいる
使用人の人に声を掛けると、
これもそれも全て…この屋敷の
主である直哉様のご命令なのでと
当たり前の様に…言われてしまって。

このまま長襦袢のままで
外に出る訳にも…行かないので。
その…着物を…意を決して…着ると。

外に出た瞬間に、使用人の女性
3人にまた取り囲まれてしまって。
そのまま…髪も…綺麗に…
今着ている着物に合う感じに…
セットされて整えられてしまった。

髪の毛を整えられると
また広い屋敷の中を…
周囲をぐるっと…3方向
トライアングルフォーメーションで
包囲された状態で…移動して。

ある…部屋の前で…先頭を歩いていた
使用人の女性が足を止めると。
私の…左右に立っていた…
他の2名の女性も…その足を止めた。



『宝生様、
こちらで…直哉様がお待ちにあられます』

『くれぐれも…失礼のありませんように』

『我々は…ここで…』


この襖の先は…私だけと…、
そう…促されてしまって。

ごくりと…立派な
錦鯉の襖絵が描かれている
襖に…一花が自分の手を掛けると。


「失礼…致します…」


ガラガラ…と…その部屋の襖を開いた。

何も無い…10畳ほどの広さの和室。

その中央に…肘置きに…気怠そうに

片肘を付いて寛いでいる

着流し姿…の…男が…一人…。


神室寺…直哉様だ…。


……うっとりとした…視線を…

直哉が…こちらに向けて来る。


そして…また…私の事を

品定めする様にして…

頭のてっぺんから足の指の先まで見ると。


僅かに口の端を曲げて笑った。


/283ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ