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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第9章 湯の花温泉

『一花ちゃん
それこっち持って来てぇや。
ついでに、そこにあるお菓子
自分が、欲しいの持って来ぃ』

直哉がソファに座って
壁に掛けられているテレビを見ていて。
和室の机の上にラップをかけて
置かれていた夕飯の時の
鯛とタケノコの炊き込みご飯の
おにぎりを直哉の前に置いた。

「直哉様…どうぞ」

『冷蔵庫にジュースもあんで?
自分の好きなん持っといで』

冷蔵庫には…ペットボトルのお水は
大体どこのホテルとか旅館に
行ってもサービスで人数分あるけど。

冷蔵庫の中にはお水もあったけど
なっちゃんとスポドリと
それから、アルミ缶の容量の
蓋が出来るタイプのコーラと。
それから昔ながらのラムネ。

直哉様が飲んでいる瓶ビールに
小さな地酒の瓶と
スパークリングワインがある。

その中に…凄いお高そうな
生絞りジュースが…3本あって。

そのマンゴーのジュースを
持ってソファで寛いでいる
直哉の隣に座った。

ロビーの椅子にも置いてあったけど
ソファの所におおきなおじゃみ
みたいな形のクッションがあって。
一花がソファの上から
そのクッションを自分の手に取った。

「可愛い…クッション…」

『おじゃみでっかーしたみたいやん。
俺は…自分のクッションあるし…』

そう言って私の膝の上に
頭を置いてソファの上で
ゴロゴロとしながらビールを飲んでいて。

『なぁ…一花ちゃん、
一花ちゃんの乳…、吸わせてぇや』

「吸っても…出ませんよ?」

『目の前にこんなええ乳があったら、
男やねんし、ちゅーちゅーして
…吸いたーなるやん?』

「…これで…吸えます…か?」

浴衣の前を開いて
自分の右の乳房を露出させると。
自分の膝の上に頭を乗せている
直哉に声を一花が掛けた。

『こっちも…出してん?』

左側の乳房も出す様に言われて、
前が丸見えの状態になるが
こっちは位置的に吸えないんじゃ…。


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