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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第9章 湯の花温泉

ちゅぅ…と…直哉に
乳首に吸い付いて来られて。

『んでぇ、手はこっちな…?』

右手を…直哉の股間に導かれて、
温泉浴衣の布の向こう側に
硬くなって居る男性器の存在を
布越しでも…しっかりと触れる事が出来て。

浴衣の隙間に手を差し込んで…
下着の下から…直哉のモノを取り出して。
自分のおっぱいを吸わせながら、
右手で直哉の陰茎を扱いた。

『ええなぁ、
男は授乳手コキ好きなもんやって』

「んっ……ん…ッ…」

チロチロと…舌先で
乳首を転がす様にして舐められて。
直哉のモノを扱きながらも…
小さな声が漏れてしまって居た。

『そろそろ…湯も溜まった頃やろし。
一緒に露天風呂…入ろか…?』

「あ…っ…」

マンゴーのジュース…
まだ…飲んでない…と
ちらっとテーブルの上の
それを一花が見ていたのを
直哉に見られてしまって居て。

『それ、飲みたいんかいな…。
まぁ…、俺もまだビール
残っとるしな…、俺が
これ飲む間にそれ飲んでまい』

「あ、…はいっ…頂きます」

瓶に入っている
濃厚そうなマンゴージュースに
口を付けて飲んでみると。
その色と匂いの通りの
濃厚なマンゴーの味と香りが広がる。

「マンゴーの味が濃くて美味しいです…」

『この旅館なんやけどな…、
6月なったら…鮎の懐石食べれんねん。
俺…鮎、好きやし…、
また…6月なったら泊りに来よか。
そん時は…貸し切りの露天風呂
借りてみても…ええかもなぁ…』

そう言えば…大浴場の看板と
貸切露天風呂の看板があったな…。

と…言う事は…、

ここの常連らしい直哉様も
貸し切りの露天風呂は1回も
借りた事がない…と言う事だろうか。

まぁ…ここの客室が13室で、
その半分にお部屋に露天風呂が
付いてる客室なんだったら。
わざわざ露天風呂を…借りようって
そう思う人も…居ないか…。


「貸切露天風呂…、良いですね。
さっきの大浴場も…凄い
雰囲気のいい温泉でしたし。
そっちの貸し切りの露天風呂も…
いい雰囲気なんでしょうね…」


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