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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第9章 湯の花温泉

何だかんだ言っても…
自分がビールの残りを飲み終えていて。

こっちがジュースを全部飲むのを
待っていてくれたので…。

自分勝手で…傍若無人な様な…
そんな感じの性格の様にも見えるけど。

こんな感じに…気まぐれみたいに
ちょっと優しい感じの時もあって。

一緒に…ベランダの
露天風呂に浸かりながら。
一花はそんな事を考えていて。

大浴場も貸し切りで良かったけど、
やっぱり…いつもお屋敷でも
一緒にお風呂に入ってるし…、
一緒にお風呂に入れる方が良いなって。

直哉の身体にもたれ掛る様に
肩を抱かれて促されて。
直哉の身体に自分の身体を預ける。

『真っ暗で何ぁ~んも、見えへんなぁ』

山の中にある旅館なのだから、
多分都会の喧騒を忘れる為に
ここを訪れる人が
ほとんどなのだろうけど。

『海が…見える温泉もええなぁ…。
久美浜のカルムもええトコやで…』

それから幾つか…
京都の…海沿いの方の
温泉旅館を直哉が挙げていたが。
私は…京都の旅館には詳しくないので。

多分どこも、直哉様が泊まるんだったら。
いい場所…なんだろうけど…。

『ああ、そやそや、…伊根でもええで?
伊根の舟屋やったら一棟貸しやし。
どこに泊ってもオーシャンビューやしな』

伊根の舟屋……は昔ながらの
舟屋をリノベーションして
宿泊出来る様にしている物で。

「海…に行きたいと言う事…ですか…?」

『夏には…海位…俺かて
行きたい言うてもええやろ?
なんか…文句でもあるんか?』

「いえ…何も…、直哉様が私に
…一緒にと…仰るのであれば
私は…お供を致しますので…」

『まぁ…その内…地方の仕事にも
連れてってやらん事もあらへんけどな
まぁ…神室寺家に回って来る仕事は
関西…が…ほとんどやけどな…』

「三重とか……」

『どうせ水族館やろ?』

「ま…まだ…私は…何もっ…」

こっちが…鳥羽水族館に…
行ってみたいと言う前に…
直哉に先に言われてしまって…。

『まぁ…三重で仕事があったらな…。
そん時は…鳥羽水族館でも
パルケエスパーニャでも連れてったるわ』



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