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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第12章 嵐山

前の京都水族館の
オオサンショウウオの
特大サイズのぬいぐるみの時も、
直哉様は同じような感じだったから…。

直哉様はお店にある中で
一番大きいのが好きなんだろうな…。

『俺は…ええと思うんやけどなぁ…。
じゃあ、これはどない?
なんか、縁起良さそうやで?』

そう言って直哉が見せて来たのは、
リラックマが招き猫の
着ぐるみを着ているぬいぐるみで。
りらっくま茶房の限定品だ。

「それは…りらっくま茶房でしか
買えない限定品のリラックマです…」

『そうなん?なら…これにしよ』

そう言ってレジに
そのまま持って行ってしまって。

戻って来た直哉様が
手に持っていた袋が
どう考えても大きくて
あの招き猫リラックマにしては
どうにも大きすぎる気がして
中を覗くと、招き猫リラックマと
コリラックマと、キイロイトリが
セットになって袋に入っていて。

「直哉様…これっ…」

『何か、そいつ等セットやろ?
連れみたいなもんやん…
いっつも大体一緒におるやん…』

「あ、ありがとうございます…」

直哉様曰く、その3つセットでも
あの特大リラックマの片足しか
買えないぐらいの値段…なのらしい…。

りらっくま茶房には
テイクアウトスタンドが
併設されていて。

『あ、あれええやん、
あれ…買ってこうや。
あのクマの形した、
ベビーカステラ売っとるで』

そう言ってリラックマ焼きを
購入していて、可愛い
リラックマの形のベビーカステラを
カップ入りと袋入りの
両方買っていたんだけど…。

『こっちは今、食べる分…
美味いで、温かい内に食べ』

そう言ってカップを
こっちに差し出して来て。
そのカップに山盛りに
入れられているリラックマを
1体…自分の手に取ると。

手の平にちょこんと
リラックマを座らせてみる。

『眺めとらんと食べや?』

躊躇う様子もなく、直哉は
普通にもぐもぐとそれを食べていて。

私は……そのリラックマ焼きが
可愛くて食べるに食べれなかったんだけど。

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