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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第14章 番外編 須磨シーワールド 前編
20時からは…ジャズの生演奏が
始まって…スタインウェイのピアノの
世界に91台しか存在しない
限定モデルのピアノの音色を愉しんで。
コースで提供されるパンが
ル・パン神戸北野のパンで。
神戸はジャズの街でもあるが
それと同時にパンの街でもある。
神戸は日本でもパンの消費額が1位で。
街の至る所にパン屋さんがあるパンの街。
そして、このラ・スイートは
朝ご飯が美味しいホテルとして有名で
その美味しい朝ご飯で
特に美味しいと言われているのが。
このル・パンのパン…なんだそうだ。
ソーセージとラタトゥイユ
メバルとムール貝のアクアパッツァ。
それからミックスピザに、
神戸牛のグリルも頂いて…。
デザートのプレートも可愛くて
お洒落で美味しかった。
『んなら…飯も食ったし…
そろそろ、部屋行こか?』
そう言ってグラン・ブルーを後にして
向かった先はホテルの
10階にある客室で。
直哉様の事だからスイートルーム…?
かと内心思ったのだけど、
スイートルームじゃないけど、
このホテルに1室しかない特別なお部屋。
プレミアガーデンと言う客室で。
このお部屋の最大の特徴は、
プレミアなガーデンと言うだけあって
デイベッドを備えた神戸の海側の
夜景を…贅沢に楽しめる
オーシャンビューの44㎡のテラスだ。
リビングからは…壁の2面が
ガラス張りになっていて、
迫力のある…大パノラマの景色が楽しめる。
お部屋の内装は白で統一されていて
天井からはキラキラの
クリスタルシャンデリアが下がっている。
ホテルもヨーロピアンな雰囲気だが
お部屋の中の家具もヨーロピアンで。
女の子が好きなホテルとは、
直哉様が言っていたがお部屋の
内装も女子受け抜群内装だった。
「わぁあっ…凄いっ…、
ヨーロッパ風で素敵なお部屋ですねぇ」
『テラス出てみぃへん?』
大きなテラスには
ゆったりと寛げる
デイベッドが設置されていて。
サイドテーブルもあるから
ここでゆっくり神戸の夜景を見ながら
お酒を飲んで寛げそうだ…。
お部屋のミニバーから
早速お酒を持って
直哉様がテラスに出て来て。
片側のデイベッドに座ると言うよりは
寝転がると言う方が近いかも知れないが。