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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第14章 番外編 須磨シーワールド 前編

直哉様がデイベッドで
寛ぎ始めて、ポンポンと
自分の横を叩いたので
私にここに座れと言う意味なのだろう。

デイベッドは幅が60cm位だから
人が寝たら座るにはお尻が
半分ぐらいしか乗らないけど…。

『一花ちゃん、
…それ俺に飲ませてぇや』

そう言ってサイドテーブルの上の
スパークリングワインの
ハーフボトルを顎でしゃくって来るので。

ボトルのコルクを抜くと、
グラスに注いで。
それを手渡そうとすると
違うと直哉が首を横に振った。

飲ませてと言ったんだった。

私はまだ未成年だから
お酒を飲む事はできないけど…。
グイっとグラスに一花が
自分の口を付けると、
デイベッドの上の直哉の身体に
圧し掛かる様にして覆い被さると。

自分の口の中のスパークリングワインを
口移しで直哉の口に移した。

飲んではいないけど…、
口に含んだだけ…なのに…
口の中から…鼻の奥まで
ワインの香りが…まだ残っていて。

『あはは、飲んでへんでも
匂いだけで、酔うてまいそう?』

そう…笑うその直哉様の表情も
大人の男性の余裕…みたいに見えて
私ばかりが…振り回されてしまう。

『やっぱり…こうして…
改めて近くで見たらええなぁ…』

そう言いながら…ワンピースの上から
直哉の手が一花の
ボディラインの曲線を
確かめる様にして撫でて来て。

中に着て居るスリップドレスを
上からレースで覆うようなデザインで。
レースで肌は覆われるから、
上品な印象の肌見せが出来る。

『折角の…そのええ乳も…
偶には…隠すばっかやのうて
強調すんのもええ感じやしなぁ…』

そう言いながら…こっちの胸を
ワンピースの上から揉んで来て。

自分の身体を起こすと、
直哉がグラスの中の
スパークリングワインを
ゴクゴクと喉を鳴らして飲むと。

こっちの後頭部に手を回して来て
キスを…されてしまう…。
口の中から…鼻に…抜ける
ワインの香りに…頭がクラクラする。

頭がくらくらするのは…
ワインの所為なのか…
直哉様のキスの所為なのか……。

ワンピースの裾から…
中に手を差し込んで来て
太ももの裏側から…お尻を撫でられる。


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