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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第3章 『私』のトリカゴ

床も壁も…石造りなのは、
ここが元々貯蔵庫だったから。

その上に小上がりにして
1段床から上げて…
畳のスペースが作ってあって。

この部分に…も…数人
座敷牢の中の人物の見張りをしながら。
誰かが寝泊まりが出来る程の
そんな…スペースにも感じられる。

その小上がりの延長線に…
設置された…後付けの座敷牢。

元々…の貯蔵庫の建材とは、
明らかに別の…木製の…
重々しい…木の格子…で
区切られている先…のスペースは。

広さで言えば…、
丁度…3畳ほど…のスペースだ。

しっかりと…座敷牢にも…
重々しい閂がかけられて居て。
その閂を固定している
大きなホームベースの様な
形をした南京錠に…直哉が
自分の懐から出した鍵を差し込んで。

がちゃり…と…重々しい音がして
閂を固定していた鍵が開いた。

『中の畳も張り替えてあるし…
奥にトイレと…その横に
ちゃぁ~んと手洗いもあんで?』

こっち側からは…壁があって
見えなかったのだが…、
直哉の言葉の通り…
見えている畳3畳のスペースと
その奥側におトイレと洗面台がある。

天井は高さがかなりあるから
閉塞感もあまり感じない。
ちょっとお高いカプセルホテルよりも
よっぽど…広いし…快適かも知れない。

『ほな…、俺は…今から
お仕事して来るわな?』

そう言ってにこっと笑顔になって、
この中に入りなさいって
意味なんだろうけど。

これじゃあ…まるで…
ご主人様が仕事に行く間
ケージに入れられる猫ちゃんみたいだ。

まぁ…この人にとって私は
猫を飼ってるのと…
大して変わらないのかも知れない。

その証拠に…ええもん拾ったと
口癖の様に…何度も言ってたから。


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