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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第1章 はじまりは3月

うちの宝生家の…曾祖父と…、
神室寺家の…当時の当主が交わした
書類は…この…イズミと名乗る人が
声を掛けてくれたので、見せたのだが。

現在の当主は…、
神室寺直欧人(なおと)様である為
この書類は無効…と言われてしまい。

言わば…私は…門前払い…されてしまった。

多額の…援助を…受けたと…
祖父からも父からも聞いていたのだけど。

それは…この本家からすれば
『はした金』なのだそうだ。

その…はした金の為に…、
私は…自分の家を追い出されて。
この家でお勤めを果たしなさいと
物心ついた頃から…、教えられてきたのに…。


『なんやなんや…、久しぶりに
気が向いたさかいに、
滅多に帰りもせーへん
実家に…帰って来てみたら…。
なんや見慣れへん…顔があるやんか』

後ろから…声が聞こえて来て、

一花は声の方に身体を向けた。


初めて会った…その人は、

『私』の事を上から下まで…

品定めして…値踏みをする様な

人を…見る目…じゃなくて

物を…見る様な…

そんな視線を向けて来た。



それが…私と…この人との出会い。


そして、始まり。


イズミと言う…執事の様な
出で立ちをした中年の男性が
その関西弁の男性に…私の事を
説明しているみたいだった。


『ああ、なんやどっかで
聞いた事あるわ…思たら…
アンタ…宝生の家の…子かいな。
ほぉ~ん、まぁ…顔も…
なかなかええ感じの別嬪さんやし。
それに…身体は、細い割に
結構…ええ乳しとるやん。

で?これ…いらへんの?』


いらへん

そう要らない…、

私は今…そうこのイズミと言う人に

要らないから帰りなさいと…

そう冷たくあしらわれて

門前払いをされた所だった。

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