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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第6章 もう1つのお土産

『こっち…おいでぇや…。
髪の毛…梳かしたろ』

「…はい…」

畳の上に座って居る直哉の前に
髪の毛が梳かしやすい様に
一花が正座をして座った。

全体に…手で椿油を馴染まされて、
それから…丁寧に…1房ずつ
つげの櫛で…髪の毛を梳かされて行く。

こんな事は…普通の恋人同士でも
あまり…しないような気がする…。
ましてや…使用人…に対して、
主である直哉がする事ではない…。

言うなれば…、ブラッシング…。
ペットの猫ちゃんなり、
ワンちゃんにする…あれだ…。

…別の例えをするのなら、
お手入れ…、自分の持っている物を
長く…良い状態で使える様にする
メンテナンス的な…物の様にも感じる。

でも……、そんな…彼の…
所有物を…愛でる…、愛玩する行為を…。

心地いい…と…思ってしまっている

そんな自分が居る…。

『折角出掛けるんやし…、
明日は…そのまま…
どっかに泊ってもええなぁ…。
ええ…温泉旅館知っとるから…
明日は…そこに泊まろか…』

そう直哉が言って来て、
お気に入りの温泉旅館が
京都の亀岡の方にあると言って来る。

食事が済んだら嵐山を
散策しようと言っていたので、
嵐山からなら…亀岡は近いけど…。

『楽しみやなぁ…明日』

「温泉旅館……」

『部屋に露天風呂あんで?』

「露天風呂付き……、凄い…ッ」

思わず…素で反応してしまって
言葉遣いに…地が出てしまい、
ハッと…慌てて一花が自分の口を塞いだ。

まぁ……直哉様…からすれば…
ペットと一緒に泊れる
温泉旅館…に旅行に行く…みたいな
そんな気分…なのかも…知れないけど…。

『いっつも…ひとりやけど…、
一花ちゃんが居ったら
いつもよりも…楽しなりそうやわ。
ひとりやったら、部屋広過ぎんねん…』

それは…多分、泊ってる部屋が…
スイートとかジュニアスイートとか
そんな感じの…部屋…なんだろうな…。



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