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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第7章 直哉様とお出掛け

『…もう1ヶ所…行く前に
寄り道して行こか?
そっちの方が、一花ちゃんも
気に入ると思うで』

そう言って…車に戻ってから
もう1ヶ所寄り道をしようと
直哉がそう一花に言って来て。

車で…二条城からは5分程度の
場所にある…ある場所に連れて来られた。

そのある場所と言うのは…、
昔ながらの京都の街並みが続く
鴨川の西側にある四条通から
三条通の南北にのびる細い通り……。

その幅はとても狭くて…。
お店とお店の間の細い路地…。

「あの、直哉様…ここは……?」

『ああ、ここ?ここは…
路地裏水族館言うねん…』

「ろじうら…すいぞくかん??」

『京都にある水族館言うたら…
一花ちゃんは…、何想像する?』

「京都水族館…です…」

『流石に今から…京都水族館
ゆっくり見て、遊んどる時間
あらへんし、今日はここで堪えてな』

道幅の狭い路地裏に
ゴロゴロと喉を鳴らして寛いでいる
キジトラの…野良猫の姿を
横目に見ながら路地裏を進むと。

駄菓子屋にある様な…
どんぐり飴でも入ってそうな
大きなガラスの瓶に…
金魚が泳いでいるのが見えて。

その…路地裏に点々と…、
水槽や金魚鉢、睡蓮鉢に…
メダカや金魚や鯉が泳いでいて。

大きな木のタライに
赤い金魚が沢山泳いでいる
そのタライの前で一花が
路地裏探検をしていた足を止めた。

「すごい…金魚が…沢山…」

『ええ雰囲気の場所やろ?
夜は夜でライトアップされて
また…明るい時間とは違ごて
それはそれで…ええねん』

……と…直哉が…この場所の
夜の情景について話をして来て。

この…路地裏水族館の…
夜の…ムードの有る…ここの
その…情緒を…誰と一緒に
楽しんだのかな…なんて…、
誰かと…夜のここを…並んで歩く
直哉の姿を想像してしまって。

『どないしてんな?急にさっきから
そんな難しい顔して、ホラ見てんや
金魚可愛いやん?』
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