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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第7章 直哉様とお出掛け

……そう言いながら、
直哉がこちらを見ながら目を細める。

そんな…表情をして…、
そんないい声で…そんな事を言うのは
ちょっと…狡いんじゃないかって
そんな風に…思ってしまう。

これじゃ…あ…、まるで…
デートみたい…だもん…。

『でも…、一花ちゃんが
動いた時に揺れる…袖は
金魚のヒレみたいかもな…ぁ』

勘違いを募らせて…、
溺れてしまいそうだ…。

飛べないトリカゴの鳥なのか、

はたまた…泳げない…

溺れる…金魚鉢の金魚なのか…。

私は…一体どっち…なんだろうか?

路地裏水族館は狭い路地にあるので
後ろから…誰かが来る気配がして。

『…堪忍やで。先、行ったってや』

グイっと…身体を直哉の方に
引寄せられて…抱きしめられる体勢になる。

すれ違いをするのも…、
通路がかなり狭いので
隣を通り過ぎて行く…外国人
観光客の身体に押されて。
自分の身体を…直哉に押し付ける感じになる。

ぎゅ…と…身体を抱き寄せられて。
その…身体に…顔を埋めると
色紋付に…焚き占められている
伽羅の香りに包まれる…。

『……雰囲気ある…ええ感じの
場所なんやけどなぁ……、
なんせ…狭っまいねん…この辺り…』

その…伽羅の…お香の香りの奥に
直哉…自身の…香りを感じる…。

『一花ちゃん?もうええで?』

「すっ、すいません…ッ…」

直哉の身体に寄りかかったままで
ぼーっとしてしまっていて、
外国人観光客の集団は
もうとっくに通り過ぎていたのに。

私がそのままで居たから声を
直哉様に掛けられてしまった。

慌てて身体を…直哉の身体から
離そうとした時に…ぎゅっと…
身体を離そうとしたのを…
その腕の中に閉じ込められて阻まれて。


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