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不愛想な騎士団長から溺愛されるまで
第1章 不愛想な騎士団長
「ナターシャ様……」
「エドワード……」
お互いの名前を呼び合ったのを、父は見逃さなかった。
「姫を所望か。」
「えっ……」
その瞬間、エドワードの顔が赤くなった。
「よいぞ。ナターシャとの結婚を……」
「お待ちください。」
エドワードは、額を床に着けるほどに、頭を下げた。
「ナターシャ様を頂くとは、身に余る光栄です。ですが、ナターシャ様はいづれ伴侶を得て、この国を治める方。」
そう父には、男子が生まれなかった。
代わりに、隣国から迎えた男子と私が結婚する事で、私が女王となる事が決まっていた。
「私は、ナターシャ様の伴侶に相応しくありません。」
「エドワード……」
「エドワード……」
お互いの名前を呼び合ったのを、父は見逃さなかった。
「姫を所望か。」
「えっ……」
その瞬間、エドワードの顔が赤くなった。
「よいぞ。ナターシャとの結婚を……」
「お待ちください。」
エドワードは、額を床に着けるほどに、頭を下げた。
「ナターシャ様を頂くとは、身に余る光栄です。ですが、ナターシャ様はいづれ伴侶を得て、この国を治める方。」
そう父には、男子が生まれなかった。
代わりに、隣国から迎えた男子と私が結婚する事で、私が女王となる事が決まっていた。
「私は、ナターシャ様の伴侶に相応しくありません。」
「エドワード……」