この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不愛想な騎士団長から溺愛されるまで
第1章 不愛想な騎士団長
普通の人だったら、喜んで伴侶の地位を頂くと言うのに。
「エドワード。聞けばそなたは、ナターシャの同級生だと聞いたではないか。」
「はい。その通りでございます。」
「王家の姫と同じ学園に通えるとは、それ相応なりの身分のはず。それに魔物を退治した勇者となれば、国の者もナターシャとの結婚を喜んで受け入れてくれよう。」
「私は……とある貴族の妾の子供です。」
私の胸は潰れそうだった。
「学園に入れたのも、母が子供を産む代わりの条件にしたからです。」
「そなたの母は、貴族だったのか?」
「いえ……農家の娘です。貴族である父の一晩の相手でした。両親の間に恋愛感情は無く、私は半分、父親なしで育ったのです。」
「それがなぜ学園に?」
「エドワード。聞けばそなたは、ナターシャの同級生だと聞いたではないか。」
「はい。その通りでございます。」
「王家の姫と同じ学園に通えるとは、それ相応なりの身分のはず。それに魔物を退治した勇者となれば、国の者もナターシャとの結婚を喜んで受け入れてくれよう。」
「私は……とある貴族の妾の子供です。」
私の胸は潰れそうだった。
「学園に入れたのも、母が子供を産む代わりの条件にしたからです。」
「そなたの母は、貴族だったのか?」
「いえ……農家の娘です。貴族である父の一晩の相手でした。両親の間に恋愛感情は無く、私は半分、父親なしで育ったのです。」
「それがなぜ学園に?」