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きのうの夜は
第8章 八丁の湯
そんな会話があり私たちは露天風呂から上がり浴衣に着替えた。
夕食までの間、私たちは部屋でお茶を飲みながら寛いでいた。
夕飯は確か夕方の6時頃だっただろうか。
食堂に行って食べたような気がする。
八丁の湯の夕飯は「ヴィラロッジ八丁」と「山小屋八丁」とは料理が違っていたと思う。
ヴィラロッジ八丁はちょっと豪華な料理が並んだと思う。
確か、シカ刺を頼んだのを覚えている。
お酒を頼み、ゆっくりと食事をした。
食事が終わると部屋に戻った。
部屋にはすでに二枚の布団が敷かれていた。
その布団を見ると吉村はニヤリと笑って見せるのだ。
部屋はログハウスで天井が高くて良いのだが、天井の梁の部分は隣の部屋と続いており、話し声などが聞こえていた。
隣の部屋から話し声が聞こえてくる。
私は、ちょっと緊張した。
「私、ちょっと内湯に入って来るわ…」
「そうか、じゃ、俺もまた露天風呂に入って来るか…」
私たちは別々に温泉に入って行った。
ここの内湯はとてもこぢんまりとしている温泉だった。
大人が二人入ればいっぱい、いっぱいになってしまうだろう。
それくらいに小さな内湯だった。
それでも、私は温泉に入るのが嬉しくて、その内湯で身体を洗い髪も洗った。
髪を洗い終わると私はお風呂を後にして部屋に戻った。