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きのうの夜は
第9章 加仁湯
「ああ、食おうか…」
私たちはその温かなうどんを食べた。
その味はとても優しくて身体に染みこむ様だった。
うどんも食べ終わり、お茶を飲みながら私は寛いでいた。
そんな姿を吉村は見ていた。
すると、吉村はちょっとニヤケながら座卓を回って私の方にやってくる。
「な、何?吉村さん?」
「いや、ここでしないか?」
「え?この座卓の近くで?」
「いいだろう?」
私は、後ずさりして身を引いた。
でも、吉村はにじり寄って来る。
「や、やめて…」
「そんなに俺が嫌いなのか?」
「そ、そんなんじゃないわ…」
「なら、何なんだよ…」
私はハッキリと言わなければと思った。
「よ、吉村さんとはセックスはしたくないの…」
「え?なんだって?」
吉村はそれを聞くとかなり怒っているように見えた。
そして、私の身体を畳に押し倒してきたのだ。
私は、畳に組み倒されてしまった。