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パパ活無法地帯 いただき!リリィちゃん
第2章 第1話 未知との遭遇
「……それでさ、おばあさんを押しのけてバスに乗ろうとした進学校の高校生たちに僕はこう言ってやったんだよ。うぬぼれるなよ邪悪な知的階層! って。確かに僕なんかよりずっとお勉強ができるしお金持ちなんだろうけど、ここから一歩も下がらないっていう決意で戦いを挑んだんだ」
「すっごーい、ハヤトくんってやっぱり正義感バリバリなんだ。それで意地悪な男子高生たちをやっつけたの?」
「いや、相手は空手部員だったらしくてあっという間に首を締め上げられちゃったよ。まずいぜやばいぜ! ってビビり上がってたら運転手さんが仲裁してくれて難を逃れたんだ」
「あはははは! ハヤトくんはやっぱりハヤトくんだったかぁ。でもわたしそんなハヤトくんのこと大好き! スパークリング開けちゃおっかな~」
歌舞伎町にあるホストクラブ「ヒカリの国」は歌舞伎町の中ではあまり人気がないホストクラブで、働いているホストさんも微妙な人たちばかりだったけど私はこのお店に通い詰めていた。
その理由の全ては今私の目の前にいる26歳のホストであるハヤトくんが私の推しだからで、顔は紛れもないイケメンなのに三枚目キャラが売りのハヤトくんは私の空虚な人生の癒やしだった。
私と同じく田舎から東京に出てきたというハヤトくんはちゃんとした会社に就職できるまでのつなぎと言いつつ延々ホスト生活を続けていて、私はハヤトくんがもう普通のお仕事に就くことはないのだろうと理解しながら自分より4歳上の情けないイケメンを応援し続けていた。
枕営業をしないと決めているハヤトくんが私を抱いてくれる日は一生来ないのかも知れないと思いつつも、私はハヤトくんの売上を少しでも上げるためにお酒や料理を注文していた。
「すっごーい、ハヤトくんってやっぱり正義感バリバリなんだ。それで意地悪な男子高生たちをやっつけたの?」
「いや、相手は空手部員だったらしくてあっという間に首を締め上げられちゃったよ。まずいぜやばいぜ! ってビビり上がってたら運転手さんが仲裁してくれて難を逃れたんだ」
「あはははは! ハヤトくんはやっぱりハヤトくんだったかぁ。でもわたしそんなハヤトくんのこと大好き! スパークリング開けちゃおっかな~」
歌舞伎町にあるホストクラブ「ヒカリの国」は歌舞伎町の中ではあまり人気がないホストクラブで、働いているホストさんも微妙な人たちばかりだったけど私はこのお店に通い詰めていた。
その理由の全ては今私の目の前にいる26歳のホストであるハヤトくんが私の推しだからで、顔は紛れもないイケメンなのに三枚目キャラが売りのハヤトくんは私の空虚な人生の癒やしだった。
私と同じく田舎から東京に出てきたというハヤトくんはちゃんとした会社に就職できるまでのつなぎと言いつつ延々ホスト生活を続けていて、私はハヤトくんがもう普通のお仕事に就くことはないのだろうと理解しながら自分より4歳上の情けないイケメンを応援し続けていた。
枕営業をしないと決めているハヤトくんが私を抱いてくれる日は一生来ないのかも知れないと思いつつも、私はハヤトくんの売上を少しでも上げるためにお酒や料理を注文していた。