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パパ活無法地帯 いただき!リリィちゃん
第1章 プロローグ テイカーおぢを撃て
「今日は本当に楽しかったよ。それじゃあ駅まで送るね」
「ありがとうございます! こちらこそ楽しかったです、またいつでもお会いしましょう」
私がマサユキさんと一緒に高層ビルを後にしようとした時、エントランスの外から誰かが走ってきた。
「きゃっ!」
「うわっ!! あ……申し訳ないです。ちょっと今急いでるんで」
「待ちなさい、女の子をペンキまみれにしておいてさっさと立ち去るのはおかしいだろう。ちゃんと謝るべきじゃないか?」
走ってきたのはフード付きのジャンパーに身を包んだ若い男性で、ブラシが入ったペンキ缶を持っていることとあまりにも奇抜なファッションからすると先ほどまでこの近くの建物に落書きをしてきたようだった。
「チッ……ああ、申し訳ないです。このお金で新しい服でも買ってください。じゃ」
若者はポケットから5000円を取り出すと私に押し付けてさっさと立ち去っていき、マサユキさんは背を向けて去っていた青年を不快そうな顔で見ていた。
「これはこれは、白い服が赤いペンキで汚れてしまったね。帰りに着る服を買うからちょっと近くの服屋に寄っていかないかい?」
「いいんですか? ありがとうございます……」
流石にこんな格好のまま電車に乗りたくはないので私はマサユキさんにこの時間でも開いている服屋さんで着替えを買って貰うことにして、マサユキさんは行きつけの店があると言って私に自家用車の後部座席に乗るよう言った。
普段なら絶対に相手の車に乗ることはないけどこの状況なら流石に他意はないだろうと考えて、私はいつでもドアを開けて逃げ出せるよう車内をチェックしながら後部座席に座ってシートベルトを身に着けた。
「ありがとうございます! こちらこそ楽しかったです、またいつでもお会いしましょう」
私がマサユキさんと一緒に高層ビルを後にしようとした時、エントランスの外から誰かが走ってきた。
「きゃっ!」
「うわっ!! あ……申し訳ないです。ちょっと今急いでるんで」
「待ちなさい、女の子をペンキまみれにしておいてさっさと立ち去るのはおかしいだろう。ちゃんと謝るべきじゃないか?」
走ってきたのはフード付きのジャンパーに身を包んだ若い男性で、ブラシが入ったペンキ缶を持っていることとあまりにも奇抜なファッションからすると先ほどまでこの近くの建物に落書きをしてきたようだった。
「チッ……ああ、申し訳ないです。このお金で新しい服でも買ってください。じゃ」
若者はポケットから5000円を取り出すと私に押し付けてさっさと立ち去っていき、マサユキさんは背を向けて去っていた青年を不快そうな顔で見ていた。
「これはこれは、白い服が赤いペンキで汚れてしまったね。帰りに着る服を買うからちょっと近くの服屋に寄っていかないかい?」
「いいんですか? ありがとうございます……」
流石にこんな格好のまま電車に乗りたくはないので私はマサユキさんにこの時間でも開いている服屋さんで着替えを買って貰うことにして、マサユキさんは行きつけの店があると言って私に自家用車の後部座席に乗るよう言った。
普段なら絶対に相手の車に乗ることはないけどこの状況なら流石に他意はないだろうと考えて、私はいつでもドアを開けて逃げ出せるよう車内をチェックしながら後部座席に座ってシートベルトを身に着けた。