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ヒヤシンスの恋
第1章 菫のため息
タクシーに乗り込む前、亮一は菫の額に軽くキスをして、家族のような優しいハグをした。
『…毎晩zoomする』
『いいよ、そんな…。
忙しいでしょ?時差もあるし』
『じゃあ2日に一度。
…スミちゃん、ごめんな』
『いいよ、仕事だもん。仕方ないよ。
身体、気をつけてね。
シカゴ、あんまり治安良くないらしいから、危ない場所行かないでね』
『大丈夫。
一応アメリカは慣れてるからさ』
『そうだったね。
里帰りみたいなものか』
二人の眼が合い、くすりと笑う。
…そうして…
『…大好きだよ、スミちゃん』
と、亮一は少し照れたように耳もとに囁いたのだ。
『…毎晩zoomする』
『いいよ、そんな…。
忙しいでしょ?時差もあるし』
『じゃあ2日に一度。
…スミちゃん、ごめんな』
『いいよ、仕事だもん。仕方ないよ。
身体、気をつけてね。
シカゴ、あんまり治安良くないらしいから、危ない場所行かないでね』
『大丈夫。
一応アメリカは慣れてるからさ』
『そうだったね。
里帰りみたいなものか』
二人の眼が合い、くすりと笑う。
…そうして…
『…大好きだよ、スミちゃん』
と、亮一は少し照れたように耳もとに囁いたのだ。