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溺れゆく調教の沼
第12章 犬になりたい
「よく見なさい。犬様はね、おまえとちがって名前もあるし顔も半分あるのよ。」
美稀への呼び方が「あなた」から「おまえ」に変わった。そして言われたとおりによく見ると、犬たちは確かにマスクは顔の上半身だけだった。
「返事もできるし、水や餌も自分で口にできるのよ。それにね、上手に歩けるでしょ。チンチンだってできるし。」
そうだ。犬(様)たちは手足の間にバーは無い。左右の手と左右の足はそれぞれ鎖で繋がれているが、その長さにはかなりの余裕も有りそうだ。ちょうどチンチンしている犬もいた。美稀にはそれさえもできない。その事実が涙に変わる。
「あら、泣いてるの?私は他の獣の躾があるから、あなたはここにいなさい。」
そう言って女性は、その広い部屋の一番端にある犬のトイレの脇まで引いていった。
「ここは犬のトイレ。そしてこっちは犬の水飲み場。おまえはその間にいるのよ。」
トイレから2mほど離れた場所で先ほどのように軽く蹴られて仰向けにされた。そして壁にいくつも取り付けられているリングのひとつにリードを繋がれた。さらに、足についているバーの真ん中のリングと天井からぶら下がっているリングも鎖で繋がれた。美稀はもう、うつ伏せに戻る努力すらできない。手だけが少し自由が効くが自由ではない。むしろ手も繋がれた方がまだマシな気がした。そのまま去ろうとしている女性に、本気で「お願い!置いていかないで!」と叫んだ。もちろん言葉は発せない。「じゃあ、迎えに来るまでここにいなさい」と女性は何の感情も無いような台詞を残していなくなってしまった。
どうすればいいのかわからないまま時間だけが過ぎる。5分なのか30分なのかもわからない。
一匹の犬がトイレに来ておしっこをした。驚いたことにちゃんと片足を上げて。
その帰りに美稀の前で止まり、クンクンと匂いを嗅いだ。美稀はンムーーー、ンムーーーと精一杯の抵抗をしたが、犬は何度も匂いを嗅いだあと嫌そうな顔をしていなくなってしまった。
次の犬が来た。その犬は匂いを嗅いだ後、体をペロペロと舐めた。そしてまた嫌そうな顔をしていなくなってしまった。
3匹ほど似たような行動をしていなくなった。その後の犬は美稀の乳首を舐めたが、赤いスーツの女性が「カカオ、何してるの。何でも舐めちゃダメよ。汚いんだから。」と遠くから言ったためにいなくなってしまった。
汚い・・・その言葉が突き刺さった。
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