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溺れゆく調教の沼
第6章 当日
この1週間、期待と不安で毎夜眠れなかった。契約を破ってオナニーもした。
有休をとって美容室やエステ、化粧品や洋服の買い物にも行った。
できるかぎりの美しさを魅せる努力をして待ち合わせ場所に向かった。
黒のセダン・・・それらしき車が端の方に見えたのでゆっくりと歩いて向かった。
「亜由美様ですね?」
偽名で契約書を送ったので一瞬間が開いたが、すぐに「はい」と言った。
「こちらへどうぞ」
そう言われて乗った後部座席にはもう一人男性が乗っていて、どちらもスーツ姿で端整な顔立ちをしていた。30歳くらいだろうか。どちらも筋肉質で長身だった。少し日焼けした方の男性が話し始めた。
「これから30分ほど車に乗っていただきます。まずは、アイマスクを着用させていただきます。場所が特定されるのは避けたいもので。」
「え・・」
もう一人の男性が、
「ご理解いただけますね?だれにでも場所がわかってしまっては困りますので。そのためアイマスクを勝手に外せないよう手錠もさせていただきます。ご安心ください。場所の特定を防止するのが目的ですので、それ以上のことは一切しません。」
そう言い終わらないうちに、美稀の手は後ろ手錠にされ視界も奪われてしまった。
もう一人ほかの男性が運転しているようだが、だれも話さなかった。不安で仕方なかったがじっとしているほかなかった。
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