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人見知り巨乳女子とロールキャベツ系整体師の恋
第4章 綾子は虐められる
翌週の月曜、綾子はルーティン通りの朝を過ごし、平穏な面持ちで家を出た。
しかし、内心は金曜の夜のことで頭がいっぱいで、思い出す度におかしな気分になってしまう。
相原の骨ばった手や、優しげな声、不思議な魅力のある目元が脳内をよぎる都度、ふるふるっと軽く頭を振り、思考をリセットしていた。
綾子は毎朝7:59の電車に乗ることを決めていた。
その一本後の電車だと、大学時代につきまとわれた痴漢と遭遇する恐れがあるし、一本前の電車だと、初めての出勤日の朝に手を出してきた痴漢と遭遇する可能性がある。
今日も最寄り駅は人でいっぱいで、ほとんどがサラリーマンだ。
ずっと人混みが苦手だったが、就職してからは多少は慣れ、今日も心を無にしてホームに降りていく。
そんな綾子の後ろ姿を、静かに見つめる視線があった―