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人見知り巨乳女子とロールキャベツ系整体師の恋
第4章 綾子は虐められる
7:59発の通勤快速に乗り込むと、そそくさと降車口の扉の脇を陣取る。
ここは車体と扉の隙間風が吹き、車両のど真ん中に立つよりも、少しは新鮮な空気を吸える。
さわ…
ふいに、太腿の感触にピンとくるものがあった。
黙って様子をうかがっていると、その感触はだんだん熱く、ピッタリと太腿に密着しながら這うような動きになってきた。
おそらく、大学時代に綾子を悩ませていた痴漢である。
最初の触れ方がまさしくそうで、学生時代も、この手によって自宅の最寄駅から降車駅までおよそ30分間、ずっと下半身を触られ続けたのだ。
その記憶がフラッシュバックし、綾子の身体は恐怖で全く動かなくなった。
心臓をバクバクと言わせつつ、この場から逃げたい一心で思案する。
「次の駅で降りようかな…
でも、次の電車だと出勤日のあの人が乗ってるかもしれないんだ…」
綾子の思考は半ばパニック状態となり、しかも酸素が薄いせいか頭がぼんやりとしてきた。
痴漢の手は綾子の太腿から尻へと移動し、最初は手の甲をぺったりと付ける程度だったのが、今は手のひらで尻の肉を揉み込むような動きになっている。
体育の授業以外の運動をほとんどしてこなかった彼女の身体は、どこを触ってもふよふよと柔らかかった。
!!
尻をまさぐる手とは別に、もう一つの硬い質感の手が彼女の下腹部に触れてきた。
その手は数分間、綾子の下腹部から胸の下あたりまで、大きく静かに動かしていた。
ガタンゴトン―
電車がカーブに差し掛かり大きく揺れた。
そのどさくさに紛れ、新たに現れた手は綾子の左胸をむんずと掴んだ。