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人見知り巨乳女子とロールキャベツ系整体師の恋
第5章 おとなしいあの子
「おまたせしました」
名札を付け忘れていることに気付き、施術服のズボンのポケットの中を探す。
ロッカーの鍵や紙ゴミや頭痛薬がごちゃつく中、プラスチック製の小さい名札を取り胸ポケットに付ける。
「えっと…初めての方ですよね?
今日はもう営業が終わっちゃうので、30分コースのみのご案内となりますが、よろしいですか?」
受付台の下から書類を取り出し目線を上げ、初めて来客者の姿を確認した。
そこには、おとなしそうな雰囲気だが、切れ長の垂れ目が庇護欲を掻き立てる、若い女性が申し訳無さそうに立っていた。
えっ…
真野さん…?