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人見知り巨乳女子とロールキャベツ系整体師の恋
第5章 おとなしいあの子
『施術室2』に綾子を案内し、彼女が施術着に着替えるのを待つために一度外へ出る。
ここから30分間自分が施術に入ると、新規の客は受け入れられないので、店の自動ドアに鍵をかけシェードを降ろした。
改めて彼女が書いたカルテを確認すると、『肩こり』と『腰痛』の項目に丸が付けてあった。
来患理由で最も多い内容の2つである。
そして、ストーカー行為に触れているような意識がありながらも再び住所を確認すると、大樹の住む賃貸アパートがある『象ヶ谷』駅から、下り電車で8駅目の辺りに住んでいることが分かった。
自宅とは離れたこの店に来たということは、この辺りに勤務先があるのだろうなどと無駄な推理力をはたらかせながら、大樹は手を洗い、新しいブランケットを棚から取り出し施術室へと向かった。
ふぅ………
軽く深呼吸をし、頭のリセットが必要だった。