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人見知り巨乳女子とロールキャベツ系整体師の恋
第6章 いつも通りの施術
大樹が施術室に入ると、茶色い施術着姿の綾子が施術台の脇に棒立ちしていた。
薄い施術着のせいで、綾子の胸には左右対称に、ツン、ツンと突起があるのが明らかだった。
その姿は大樹にとって、毎日見ている女性の施術着姿と同じ様には到底思えなかった。
目のやり場に困り、さりげなく顔を背ける。
「お着替えありがとうございます。
では……えっと、台にうつ伏せになってください」
毎日何度も口にしている定型文が、思うように出てこない。
今年から導入されたホットアイマスクを綾子に渡し、彼女がうつ伏せに寝転んだ上からブランケットをかけた。
「ふぅ…」
綾子の、安堵したかのような吐息が聞こえた。
大学での飲み会以来、興味はあったが絶対に知り得ない綾子のリラックスした姿を見ることができ、顔がほころぶのが自分でも分かった。
綾子の服装は、明らかに仕事をしてきた格好だったなと思いつつ、仕事帰りかどうか訊いてみた。
オフモードに入りつつあったであろう綾子が、ビクッと軽く頭を起こし返答してきたため、そのままリラックスしてもらえるよう声をかけた。
大樹としては少し会話をしたかったが、疲れた様子の綾子に気持ちよくなってもらいたい一心でもてなした。