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人見知り巨乳女子とロールキャベツ系整体師の恋
第6章 いつも通りの施術
綾子の腰に手を付く。
腰回りは細いが、肉付きはまさに丁度良く、女性の身体特有の繊細さを感じる。
いつもならおおよその力加減で手を付いてから調節していくのだが、今は最初からかなり優しく触れたつもりだった。
ん………
シンとした室内で、綾子の息遣いだけが聞こえる。
そこで大樹は、常に流れているBGMを消したままにしていることに気付いた。
綾子は気持ちよさそうにしているが、たまに我に返るようで、呼吸を止める素振りがあった。
「…声、出しても大丈夫ですよ。僕以外誰もいないので」
気味悪がられない程度を見計らって、声をかけた。
「あ、すみません………あっ……んぅ……」
綾子はやはり気持ちいいようで、大樹の手遣いに応じるように吐息を漏らすようになった。
過去、異性として憧れの対象であった、あの真野綾子の甘い声を聞き、大樹はさらに攻めた。
「むしろ言ってもらった方が、僕としては嬉しいので」
「っ、はい……気持ちいい……です………」
もはや喘ぎ声だな、と思いつつ、大樹は懸命に施術に集中しようとした。
腰の施術を終え、下肢に移動した。
腰よりも肉感のある太腿に触れ、大樹の心臓は大きく波打った。
脚の付け根のリンパを刺激する際、大樹はあることに気が付いた。
綾子の半ズボンの股の中心が、かすかに濡れている。
っ!
無垢そうな真野綾子が、自分の手によって快感を得ていることが分かると、大樹は明らかな興奮を覚えた。
ん……ふっ…………
心なしか、綾子の息遣いが激しくなっているような気もする。
性的快楽を求めて来店する客は極稀にいたが、患者のよがる姿を見て、大樹自身が興奮するのは初めてだった。
いつもなら、患者の身体の症状や世間話をして沈黙を紛らわせるのだが、今の大樹にそんな余裕はなかった。
このままの時間配分だと、到底30分内に終わりそうもない。
名残惜しい気持ちの中、綾子が身悶えするように足先をもぞもぞと動かすのを見て、時間のことは一旦頭の片隅に置き、彼女の下肢をほぐすことに専念した。