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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第21章 制服で悪戯
私は叔父と約束をして、一足早く、行って、畳の上に寝て見ました。
久しぶりの畳。古い畳の何とも言えない香りというか匂い。懐かしさがこみ上げてきました。
自分の部屋として使っていた部屋。窓の外の景色は変わっていました。向かいにあった雑居ビルは既に解体されて更地なり、その土地には雑草が生い茂っていました。
お風呂場に行くと、懐かしいタイルの床にステンレスの風呂桶。
台所も以前のまま。若干、傷んでいるのか、床が軋む音がしたけど、使えそう。でも、水は出ませんでした。ということは、お風呂も使えません。
そこに、叔父が来たので、そのことを伝えると、
「高岡が言うには、ここは水は使えないそうだ。ただ、解体予定で、解体のときに散水するための仮設水道と仮設電気が来ているらしい。でも、この家も電気が点かないから、夜は使えないそうだ」
と、叔父が教えてくれた。そういえば、照明が点かないと思っていた私。
「でも、いいわ。昼間しか、ここには来られないから」
と、私が言うと、
「そうだな。水道はどうする?」
と、叔父が訊くので、
「誰もいないから、あの水道からホースを伸ばしたら、お風呂場の窓から中に入れられると思う」
と、話すと、叔父が、
「ホースはどこにあるのか?」
と、訊くので、玄関の外に丸めてあるホースを伸ばしてみた。劣化はしていたけど、なんとか、水道の蛇口には取り付けられたわ。そこから伸ばすと、なんとか、お風呂場の窓に届いて、シャワーにはできないけど、ステンレスの風呂桶には水が溜められる感じだった。
「ということは、水風呂だな」
と、笑う叔父。
「そうね」
と、私が笑いながら答えると、
「童心に帰るね」
と、叔父も笑った。
43歳の叔父と21歳の私。2人だけの秘密基地になった、旧我が家の長屋。
久しぶりの畳。古い畳の何とも言えない香りというか匂い。懐かしさがこみ上げてきました。
自分の部屋として使っていた部屋。窓の外の景色は変わっていました。向かいにあった雑居ビルは既に解体されて更地なり、その土地には雑草が生い茂っていました。
お風呂場に行くと、懐かしいタイルの床にステンレスの風呂桶。
台所も以前のまま。若干、傷んでいるのか、床が軋む音がしたけど、使えそう。でも、水は出ませんでした。ということは、お風呂も使えません。
そこに、叔父が来たので、そのことを伝えると、
「高岡が言うには、ここは水は使えないそうだ。ただ、解体予定で、解体のときに散水するための仮設水道と仮設電気が来ているらしい。でも、この家も電気が点かないから、夜は使えないそうだ」
と、叔父が教えてくれた。そういえば、照明が点かないと思っていた私。
「でも、いいわ。昼間しか、ここには来られないから」
と、私が言うと、
「そうだな。水道はどうする?」
と、叔父が訊くので、
「誰もいないから、あの水道からホースを伸ばしたら、お風呂場の窓から中に入れられると思う」
と、話すと、叔父が、
「ホースはどこにあるのか?」
と、訊くので、玄関の外に丸めてあるホースを伸ばしてみた。劣化はしていたけど、なんとか、水道の蛇口には取り付けられたわ。そこから伸ばすと、なんとか、お風呂場の窓に届いて、シャワーにはできないけど、ステンレスの風呂桶には水が溜められる感じだった。
「ということは、水風呂だな」
と、笑う叔父。
「そうね」
と、私が笑いながら答えると、
「童心に帰るね」
と、叔父も笑った。
43歳の叔父と21歳の私。2人だけの秘密基地になった、旧我が家の長屋。