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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第11章 叔父と?
だから、言ったわ。
「叔父さんが了解してくれるなら、私、叔父さんの子供を産むわ。そして、私に何かあったら、お母さんが、その子を育ててね」
と。叔父さんの顔は驚いていた。首を振りながら、
「こういうことは軽々に結論を出すことではない」
と、私の両肩に手を置いて、何か言いかけたけど、先に私が、
「女として生まれた以上、できることをしてから死にたいの。生命がすべきことは種の保存。だから、私は私の種を残したい。私が生きていたという証に。叔父さん、協力して」
と、私は言い切った。母は頷いていた。叔父は、天井を睨み、
「美里。どうすればいい?」
と、呟いて、目を瞑った。美里さんに相談するようなこと?そうよね。血がつながっているから、美里さんならわかってくれると勝手に思っていたけど、そうではないことだと、私もわかった。
「結婚したいとか、美里さんの跡を継ぎたいとかではないから」
と、私は叔父さんに言った。
「しかし、生まれてくる子供の父親は私だ」
と、話す叔父。
「そこまでしてくれなくても、私が1人で育てる。もし、私に何かあったら母が」
と、話して、私は母を見た。母も頷いて、
「宗次さん。そうよ」
と、口添えしてくれた。
「シングルマザーで育てるつもりかい?」
と、訊く叔父。私が頷くと、
「やめたほうがいい。茉莉ちゃんも、生まれてくる子供も不幸になるから。もし、俺の子を産むというなら、俺が父親にならないと」
と、責任の所在を明らかにする話をする叔父。頼もしくはあったけど、
「そこまで、迷惑をかけるわけにはいかないわ」
と、私が言うと、母も、
「それは、美里さんが望まないと思うし、茉莉があの世で美里さんに顔を合わせられなくなるから」
と、死後の世界の話をする母。でも、実際、それも私も考えていたから、私も頷いて、叔父を見た。悩ましい顔をして考えている叔父。そして、叔父が口を開いた。
「わかった。ただ、経済的には私が面倒みる。籍は、美里の名前だけにしたいから。茉莉ちゃんが言うようにシングルマザーでお願いするよ」
と、話した叔父。
「面倒をそこまでかけるわけには」
と、母が言った。
「叔父さんが了解してくれるなら、私、叔父さんの子供を産むわ。そして、私に何かあったら、お母さんが、その子を育ててね」
と。叔父さんの顔は驚いていた。首を振りながら、
「こういうことは軽々に結論を出すことではない」
と、私の両肩に手を置いて、何か言いかけたけど、先に私が、
「女として生まれた以上、できることをしてから死にたいの。生命がすべきことは種の保存。だから、私は私の種を残したい。私が生きていたという証に。叔父さん、協力して」
と、私は言い切った。母は頷いていた。叔父は、天井を睨み、
「美里。どうすればいい?」
と、呟いて、目を瞑った。美里さんに相談するようなこと?そうよね。血がつながっているから、美里さんならわかってくれると勝手に思っていたけど、そうではないことだと、私もわかった。
「結婚したいとか、美里さんの跡を継ぎたいとかではないから」
と、私は叔父さんに言った。
「しかし、生まれてくる子供の父親は私だ」
と、話す叔父。
「そこまでしてくれなくても、私が1人で育てる。もし、私に何かあったら母が」
と、話して、私は母を見た。母も頷いて、
「宗次さん。そうよ」
と、口添えしてくれた。
「シングルマザーで育てるつもりかい?」
と、訊く叔父。私が頷くと、
「やめたほうがいい。茉莉ちゃんも、生まれてくる子供も不幸になるから。もし、俺の子を産むというなら、俺が父親にならないと」
と、責任の所在を明らかにする話をする叔父。頼もしくはあったけど、
「そこまで、迷惑をかけるわけにはいかないわ」
と、私が言うと、母も、
「それは、美里さんが望まないと思うし、茉莉があの世で美里さんに顔を合わせられなくなるから」
と、死後の世界の話をする母。でも、実際、それも私も考えていたから、私も頷いて、叔父を見た。悩ましい顔をして考えている叔父。そして、叔父が口を開いた。
「わかった。ただ、経済的には私が面倒みる。籍は、美里の名前だけにしたいから。茉莉ちゃんが言うようにシングルマザーでお願いするよ」
と、話した叔父。
「面倒をそこまでかけるわけには」
と、母が言った。