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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第11章 叔父と?
でも、叔父は、

「戸籍上はどうであれ、俺の子であることも間違いないのだから、生まれてくる子供を支援するよ。そのためには、母親になる茉莉ちゃんや、一緒に子育てする美和さんの支援をするよ。ただ、世間体がどうしても気になるから、一緒に暮らすとかは無理だけど」

と、話す叔父。

「いいの。そんな支援とかしてもらって」

と、話す母。私も同意だったけど、確かに、母はパート。私も就職できるかどうかわからない状況。経済的に行き詰まる可能性は高いと、思った。もしかしたら、母は最初から、そのつもりだったのかもと思ってチラッと母の顔を見たけど、そんな感じでもなかった。

「そこまでしていただかなくても、私の実家に戻れば、何とかできるから」

と、母が続けた。母の実家は隣県で、兄がいるが、実家を離れて別で世帯をしている。母方の祖父母の世話は、今のところ、母が様子を見に定期的に帰省しているという状況で、母の兄夫婦は、遠方ということもあるかもしれないが、疎遠になっている感じだった。母としては、住むところのことを考えている間に、実家に戻ることを考えていたのかもしれないと、私は思った。それも、実際、選択肢になるかもしれないと、私もその時に初めて思った。母方の実家は私も何度も行ったことがあったし、母方の祖父母も、孫の私を可愛がってくれていたから。

「それは無理だ。どこに住んでも構わないが、俺にだって、自分の遺伝子を受け継ぐ子供になにがしかの責任を果たす権利があるはず。支援を受けてくれないなら、この話はなかったことにしてくれ」

と、叔父は強く言った。母が、

「それもそうかもしれないわ。責任を果たす権利かどうかはわからないけど」

と、話すと、

「大叔父が父親だと子供にわかると、子供の成長に悪い影響が出ると困るから、顔を合わしたりはしないから、支援だけはさせてくれ」

と、頭を下げる叔父。そうかもしれない。生まれてくる子供からすれば、叔父は大叔父。でも、大叔父が本当は父親だとか、そんな複雑なことがわかると子供の成長に悪い影響が出るかもしれないという叔父の考えはわかった。だから、

「わかりました。確かに、複雑なことは、子供が大人になってからでいいと思います。ね、お母さん」

と、母に話を振った。その時に説明するのは母になるかもしれなかったから。
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