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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第12章 初体験
「こちらに来て、見せてごらん」

と、話す叔父。私が指さしたのは、膣、乳首、クリトリス。『見せてごらん』と言われて見せる部分ではないのだけど、叔父の雰囲気にエッチな感じがなくて、ある意味、診察のような雰囲気だったから、意外に、私も冷静に見せられたような感じがした。

まず、乳首を見た叔父。

「ちょっと触るよ」

と、言って、浴衣を左右に開いて、乳房を触り、凝りを確認しているような感じ。決してエッチな感じではなく、

「大丈夫だと思うよ。乳がんなどならしこりがあるはずだけど、そういう感じはないから。でも、マンモグラフィーで検査したほうがいいかもしれないかな」

と、真面目に診断する叔父。

「痛いのは、この先なんです」

と、私が言うと、

「乳首が痛いの?」

と、訊く叔父。

「乳腺かな?」

と、言って、乳首を見る叔父。

「いつもこんなに大きくて硬いの?」

と、言いながら、乳首を人差し指の腹で撫でる叔父。

「そんなことはないです」

と、答えると、

「いつから痛い?」

と、訊く叔父。まるで、問診みたい。

「さっきから」

と、答えると、

「さっき?露天風呂で身体を洗ったときは、痛かった?」

と、訊く叔父。

「ここで、叔父さんと話していて、途中から痛くなったの」

と、答えると、思い当たることがあったらしく、

「なるほどね。原因がわかったよ」

と、微笑む叔父。そして、安堵した感じ。

「疾病でもなんでもない。茉莉ちゃんが性的に興奮したからだよ。今まで、こういう経験はないの?」

と、訊く叔父。

「せいてきにこうふん?」

と、訊き返した私。保健体育の授業で習ったかもしれないけど、覚えていなかった私。

「そう。性的な、要するにエッチな感じに興奮するとね。血流が、エッチな部分に集まるのさ」

と、叔父は私の顔を見て、笑った。

「だとすると、そこが熱いのは、膣の奥の子宮などが興奮して、膣分泌液を分泌したからさ。もし、茉莉ちゃんが気になるなら、触診して調べてあげるよ」

と、叔父は笑った。少し、エッチな感じの顔だった。その日、初めて見たエッチな感じの叔父の顔だった。私は、

「調べてください」

と、答えたわ。叔父は、

「ベッドの上に寝てくれるかな」

と、言って、ベッドルームのベッドを指さした。
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