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第12章 初体験

「陰毛が薄いから、茉莉ちゃんの陰核がよく見えるよ。綺麗な色の陰核だね。色素沈着もないし」

と、叔父は、観察する。

「それに、綺麗に閉じられた小陰唇だね。でも、小陰唇の隙間から光る液体が溢れているよ」

と、叔父は状況を説明しながら、

「熱いのは、この奥だよね」

と、確認した。私が、頷くと、

「閉じている小陰唇を少し開いてみるね」

と、話して叔父が、私の膝を撫でて、

「座卓の上で体育すわりをしてくれるかな」

と、言った。言われたようにすると、今度は、両膝を両手で触って、

「膝を開いて、叔父さんに、陰部が見えるように開いて」

と、叔父は話した。陰核は腰掛けていても見えたのかもしれないけど、小陰唇は、見えにくいみたいだったわ。

膝を開くと、叔父の両手の人差し指が、小陰唇の襞を左右に広げた。

「おっ」

と、叔父の軽く慌てた声。

「なかに溜まっていたのかな。膣分泌液が溢れてきたよ」

と、言う声。確かに、溢れ出る液体を感じた。そして、それは肛門の方に流れていく感じ。

叔父が、座布団を私の背中のほうに置いて、

「置いた座布団に持たれるようにして座ってごらん」

と、言ったので、言われるようにしたわ。

「そう、それでいいよ。恥丘の陰毛から、その下の陰核。そして、尿道口、スキーン腺、膣口、バルトリン腺、肛門まで、綺麗に見えるよ。どれも綺麗な色で、色素沈着もないし、小陰唇も大陰唇も綺麗な色で、申し分ないよ」

と、観察しながら、指し示す叔父。

「叔父さん、恥ずかしい」

と、伝えたけど、

「これから妊娠して出産となると、産科や婦人科などで、ここを専門医に見てもらうことになるから、今から慣れておいた方がいいよ」

と、叔父は優しく話してくれた。そうかもしれない。

「こういうところを診察されるという初体験も、済ませておいた方が、これからが楽になると思うよ」

と、さらに説明する叔父。

「そうですね」

と、私は答えた。知らない人に見らえるのと、知っている人に見られるのと、どちらが恥ずかしいかということでしかないのだけど、叔父に見られるほうが恥ずかしくないような気がした。でも、赤の他人の方が良かったのかもしれないような気もした。とはいえ、今から叔父と初体験をするのだから、叔父に見られることを恥ずかしがることもないのかもしれないとも思ったわ。