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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第13章 余韻と反省会
「どうして、大きくなったか、わかりますか?」

と、叔父は私に訊いた。私が移動したことと関係があるのかどうか。まさか、

「私の方を差して大きくなるとか?」

と、私が話すと、叔父は笑いながら、

「陰茎は方位磁針の針ではないですよ」

と、話し、

「茉莉ちゃんが移動したこととは因果関係があります。それは、茉莉ちゃんの身体が視界に入る位置に移動したということと関係があるのです。ここでは、僕の視界に茉莉ちゃんは入らないし、向き直っても、側面しか見えません。今の位置は、全体が見えます。男性の陰茎が男性のシンボルだとすると、女性のシンボルは乳房や尻になります。そして、陰毛なども」

と、勃起のメカニズムを説明する叔父。

「それらが視界に入ることで、僕の脳は興奮するわけです。その結果、陰茎の海綿体に血液が集まり、勃起するわけです。これを、心因性勃起と言います。そして、さっき、茉莉ちゃんが言ったフェラチオなどは、陰茎に触る、要するに刺激することで、勃起させる方法です。これは、反射性勃起と言います。あと、男性には、夜行性勃起というものもあります。一般的に『朝立ち』と言われるもので、寝起きに勃起することがあるのです」

と、さらに説明する叔父。

「僕は、茉莉ちゃんに、反射性勃起という方法はとって欲しくない。なぜなら、触らなくても十分に、その魅力的なスタイルだけで、勃起するからです。たぶん、茉莉ちゃんの魅力なら、男性はみんな勃起しますよ」

と、話しながら、私を見つめる叔父。

「そんなにジロジロ見ないでください」

と、私が言うと、

「その恥じらう表情が、僕の脳を刺激して、さらに興奮させ、こうなるのです」

と、話す叔父。こうなると言ったように、確かに、陰茎の角度がさらに仰角が上がった。

「まさか、40歳を目の前にして、臍に陰茎が当たることがあるとは」

と、驚く叔父。

「どういう?」

と、言いかけて、止めたような、不思議が訊き方をしてしまった私。

「普通、陰茎の勃起の角度は、年齢とともに、地平線に対して平行に近づいて行くのです。この角度は、学生時代以来かもしれない」

と、笑う叔父。
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