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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第14章 二度目
クリトリスに当たった瞬間、思わず、何とも言葉に表せない、自分でもどうやって出したのかすらわからない声というか、息というか、そういうもの漏れた。そのあと、膣口からグイッと入ってくる陰茎。長い陰茎。そして、私より背が高い叔父。突き上げる感じ。そんなに早い動きではなかったけど、明らかに串刺しにされたように膣口から子宮膣部まで。痛みもなく、ズリズリと入っていったということは、私の膣内は潤っていて、叔父の陰茎を受け入れられたということ。

「茉莉ちゃんは、凄いよ。前戯なしで濡れているから、一気に行けたよ」

と、叔父が驚きの声というか、喜びの声を上げていた。叔父が完全に立つと、私の身体が浮きそうになった。慌てて、私は右足を上げた。垂直に近い感じで。まさか、こんなときに、小学校時代にしていたクラシックバレエや、中学高校時代にしていた新体操が役に立つとは思わなかった。特に中学高校時代の新体操は、ほぼお遊び感覚だったから。でも、もともと可動域が広いからか、Y字バランスもできた私。その感覚で、右足を上げて、左足は着地している感じ。

「凄いね」

と、そのことにも叔父は驚いてくれた。

「美里は、僕に抱き着いて足を絡めていたよ」

と、叔父は話した。なるほど、そういう方法も確かにあると思った。

「ちなみに、美里がしていた、抱き着いて足を絡めるのは『駅弁』っていうんだ」

と、叔父が説明してくれた。

「えきべん?」

と、思わず訊き返してしまった私。駅弁だとは思うのだけど、キオスクで売っているイメージしかなく、昔の駅弁を売りに来るスタッフが首から掛けた紐で支えられた桶に入っている弁当のイメージはなかったわ。

「昔、駅で列車が止まっている間に、ホームに駅弁を売りに来るスタッフがいてね。こういう感じにトレーをぶら下げて、そのなかに、弁当を詰めて、売るので、その姿に似ているということらしいよ」

と、話す叔父。

「してみます?」

と、私が訊くと、

「いいよ。駅弁は難しいから。美里は抱き着くことが多かったから、そういう感じになるのだけど、結局、そのままできないから、他の体位に変更することになるのが定番だったから。それに、あれは腰に負担がかかるから、もう歳だから無理だよ」

と、苦笑いする叔父。
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