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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第6章 パート
高岡誠司が帰ってから、叔父の宗次が、

「高岡は何を考えているんだ。妻を亡くした男と、夫を亡くした女がいたら一緒に暮らせと言い出すとは、積み木やブロックじゃあるまいし」

と、母に話していました。

「でも、困りました。パート先に相談してきます。住み込みで働いている人もいるので」

と、叔父の宗次や私に話す母。

「って言っても、茉莉ちゃんはどうする?住み込みで娘も一緒というわけにはいかないだろ」

と、話す叔父の宗次。

「それを今から相談しに行ってきます」

と、パート先に連絡を入れる母。

「あの~。桃宮です。店長は?はい。そうですよね。相談したいことがあるので、今からお伺いしたいのですが。はい。わかりました。向かいます」

と、言って電話を切った母。

「今から店長に相談しに行ってきます。1時間ほどで戻るので、宗次さんはゆっくりしていってください」

と、話して、慌てて、上着だけ着替えて、出かけていきました。

残ったのは、私と叔父の宗次。

「世間体さえなければ、一緒に暮らしてもいいのだが。そういうわけにもな」

と、誰に聞かせるでもなく話す叔父の宗次。

「高校3年生だったら、あと数か月で、卒業だね。就職は決まったのかい?」

と、私に訊いた。

「就職はまだ決まっていないので、母のパート先で一緒にパートで働こうと思っています」

と、私は答えた。

「だったら、住み込みもあり得ない話ではないのか」

と、頷く叔父の宗次。

「でも、高校卒業したての女の子が働くような職種じゃないよな」

と、天井を見上げながら、ビールを流し込む叔父の宗次。

母のパート先は、自動車機械の工場の製造作業現場のオペレーター業務。実際、40歳代以上の男性がほとんどの職場。

「美和さんでも若いくらいなのに、そんなところで茉莉ちゃんが働くのはよくないよ」

と、言いながら、仕出し屋の持ってきて、まだ、手を付けていないお弁当を食べ始めた叔父の宗次。

すきっ腹にビールを流し込んでいたこともあって酔いが回っているらしく、いろいろ愚痴りながら、たまに泣き、顔も目も真っ赤にしながら、食べていた。
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