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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第21章 制服で悪戯
妊娠して、4か月半で高校の卒業式。

ギリギリで妊娠がバレずに卒業できました。卒業後、母は、結局、仕事をするため、前の事業所で募集のあった福岡県で寮生活をしながら、働くことになり、私は、叔父と同居するようになったわ。

真夏に私は出産した。男子。叔父が名付け親となって、『優太』と名付けたわ。

今まで、父は克彦、祖父は晴彦、大叔父は、吉彦、雄彦、伸彦と、『〇彦』だったけど、叔父は、それらの人たちが、ほぼ「癌」で亡くなったことから縁起が悪いと、『〇太』にした方がいいと言って、優しい太郎で、『優太』と名付けたわ。

叔父は、

「茉莉ちゃんは、癌にならないような気がする。美里も、里奈さんも、『里』が付いただろ。茉莉ちゃんには『里』の字がないから」

と、言った。確かにない。最初、「真里」する予定だったけど、当時、生きていた祖父が、「茉莉」にするように勧めたのだそう。名前を見ることで有名な方が、「真里」は不吉だから「茉莉」にするように勧めたとかどうとかという話だったわ。

優太が生まれて、しばらくは、叔父と一緒に暮らした私。

でも、エッチとは無縁だったわ。赤子と一緒だと、私自身、寝る間もないくらい大変だった。夜泣きもあるし、母乳育児だったこともあって、時間に関係なく起きて母乳を与えていたから。

とはいえ、2歳くらいになると、子育ての第一ラウンドは終了という感じ。3歳から幼稚園に通園するようになったわ。

叔父は開院していた医院を閉鎖し、某中核病院に勤務医として働き始めた。その方が楽だからという理由だった。

かかりつけ医として地域医療の話をしていたころの熱い姿はなくなり、淡々と勤務をこなす叔父になった。ある意味、寂しい感じはしたけど、時間の制約は亡くなった感じだった。

地域医療を担うということは、訪問医療から地域住民の医療相談まで受け付けることになり、休む間があまりなかったが、勤務医だと、勤務時間以外は、自由になるということもあった。

叔父が時間を欲しがったのは、私とエッチをするため。叔父に言わせれば、

「もう、歳だからね。いつまでできるかわからないが、可能なら、茉莉ちゃんに2人目を産んで欲しい」

と、言う感じだったわ。
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