この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
情報ねずみは眠らない
第1章 探偵の裏の顔
美しいネオン街がキラキラと夜を彩る
行き交う人々は、みな明りの中で笑いあい光の中に消えてゆく

光の裏には大きな影が潜んでいることに、目を背けながら…



繁華街から路地に入った薄暗いビル影で、その男は待っていた
歩み寄ってきた小柄な人影に気付くと目を細める

「…お前が『情報屋』か」

顔を隠すようにかぶっていたジャケットのフードを外すと
そこには年端もいかぬ少女の顔があった
男は小さく口笛を吹くと舐め回すように少女を観察する

「はっ…噂には聞いてたが本当に女だったんだな」

「…ご所望のデータはこの中に入ってるから」

少女は男の下卑た笑いに動じず、ポケットから取り出したICチップを差し出す
男は黙って受け取ると、改めて上から下まで少女を見つめる

身長は160cm程度、薄い胸に薄い尻、顔立ちは女のそれだが、先ほどのようにフードやマスクで顔を隠せば、小柄な男に見えるだろう

「こんなガキを使いに寄こすなんざ、あの変態探偵もよっぽどの物好きみたいだな」

「言っとくけど、そのデータは私がハッキングして取り出したものだから」

「へぇ、汚れ仕事もできるってか。おもしれえ」

いかにもな風貌をした男はニヤニヤと身体を揺らした

「女と聞いてちょっとは期待してたが、てめぇみたいな胸もケツもねえガキじゃ楽しめそうもねえな。ほらよ、報酬だ。とっとと帰んな」

「どーも」

男に投げ渡された封筒を取り、中身を確認する

「確かに。それじゃ」

少女は再びフードを目深にかぶり、踵を返して路地を去って行った
/91ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ