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情報ねずみは眠らない
第5章 情報屋の前の顔【後編】
閉じた目が自然に開く。昏睡からの覚醒は、もう慣れたものだった。
…もう1日経ったんだ…。眠りに落ちる前の蓮谷との会話や銀次の抱擁を、ふと思い出して少しだけにやける

それにしても…なんだか身体の様子がおかしい…。自由に動くようになったはずの身体がうまく動かせないし、両手がバンザイさせられるように上に上がっている
腕を動かそうとしても手首に布のようなものが巻き付いていて、無理に引っ張ると締め付けられて痛みが走る
ひんやりとした空気にハッとして、頭をもたげ身体を見ると一糸まとわぬ姿でベッドに仰向けにされていた
足も大きく開いた状態で固定され、まだ誰にも見せたことのない秘部が空気に触れている

「やっ…!なに…これ…!!」

自分のあられもない姿に動揺し、全身に力を込めるが、固定された両手と両足がベッドをギシギシいわせるだけであった

その音に気がついたのか、蓮谷が部屋に入ってきた
蓮谷の方から丸見えであろう秘部を隠すこともできず、ひなは顔を真っ赤にして叫ぶ

「こ・・・これ何なの!?は、外してください!!」

「…駄目に決まってんだろ、これが訓練だ」

蓮谷の冷たい声がひなに絶望を与える

「こ、これが…訓練…?」

「…女の身体を使わずに裏社会で生きていけると思うなよ。まずは身体を開発させてもらう。これに耐えるのが、お前の『訓練』だ」

ひなは目の前が歪むような感覚に襲われた
そんな…、私、こんなことをするなんて……
男の前で身体を開かれていることも忘れ、茫然とする

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