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第17章 出逢い ★

「え？別に気にならないけど？」
「ほ、本当ですか？」

「うん、気になってないよ…」

こんな経緯があって、二人はLINEを交換して付き合うようになった。

工藤の仕事の休みは不規則だったけれど、土日が休みの時などは七海ちゃんの家に良く来る様になっていた。

そんなに土日が休みになる事は滅多になかったのだけれど。
だから、二人は良く電話で話をしていた。

この頃だっただろうか。
七海ちゃんの母、綾子が突然倒れたのだ。

急いで運ばれた病院に行ってみる。
そこには、弟の真司も来ていた。

「お母さん、大丈夫？」
「あ、七海、良く来てくれたわ…」

「どうしたって言うの？」
「出血が止まらなくてね…」

「え？出血？」

七海ちゃんはそう話すと担当の医師に呼ばれたのだった。

「お母さんは、子宮頸がんになっている可能性があります…出血もありますし…」
「え？そうなんですか？」

七海ちゃんの驚きは隠せなかった。
父、タケシもガンだったのだ。