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ふみふみ
第18章 再婚

工藤と一緒にいると本当に七海ちゃんは愉しそうだった。
こうして工藤との同棲が1年程続いていった。

1年も同棲していると七海ちゃんの親とかが心配してこう聞いてくる。

「七海、工藤さんとは結婚しないの?」
「えー、結婚?」

「そうよ、もう再婚しなさいよ…」
「そーねー、…」

こんな母、綾子との会話があり、工藤の両親からの勧めもあり、七海ちゃんと工藤は結婚することになった。

七海ちゃんは33歳で工藤は32歳だった。
この年の11月に二人は役所に行き婚姻届けを出した。

七海ちゃんは“工藤七海”になった。
二人は婚姻届けを出したけど結婚式を挙げなかった。

その代わり、結婚写真を撮ったのだ。
七海ちゃんは純白のウェディングドレスを着た。

その姿はとても綺麗だとアタシは思っていた。
工藤は良くアタシと遊んでくれた。

ねこじゃらしや細い棒を使っては飽きもせずにアタシやモモと遊んでくれていた。
アタシは一生懸命にねこじゃらしを追いかけた。

ある夜など、リビングの部屋を真っ暗にした。
何をするのかと思ったら何やらペンライトの様なものを持ってくる。

そのペンライトみたいなやつ実はレーザーポインターだった。
スイッチを押すと、壁に小さな丸い光が射した。

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