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ふみふみ
第3章 新生活

その見晴らしはとても良かったのだ。
アタシ用のベッドに入ってみる。

そのベッドはふかふかで柔らかくて寝心地が良かった。
アタシは探検するのをやめて、喉が渇いたのでピチャピチャと音を鳴らして水を飲んでいた。

その様子を見ると七海ちゃんはとても嬉しそうだった。

「今日から、ここがあなたのお家よ…よろしくね…」

アタシはこう言われたので、また「にゃ~」と鳴いた。
七海ちゃんの家に着くと、何故だか眠くなって来てアタシは自分のベッドで暫く眠った様だった。

その間に、七海ちゃんの彼氏の智也は車で自宅に帰った様だった。


アタシが目を覚ますと窓の外は夕暮れが迫っていた。
七海ちゃんがアタシのケージのところにきた。

そして、ケージを開けてくれたのだ。
アタシは嬉しくなって部屋の中に出た。

8畳のワンルームだったけど、アタシは小さな身体で走り回った。
そして、七海ちゃんの肩にダダダダっと走って上った。

それを見ると七海ちゃんは驚いている様だった。
時刻は夕方だ。

アタシはお腹が減っていた。
七海ちゃんの肩に乗りこう言った。

「(ご飯食べたいにゃ)」

すると、七海ちゃんがこう言ってくれる。

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